研究課題/領域番号 |
22590662
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
羽野 卓三 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90156381)
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研究分担者 |
上山 敬司 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50264875)
水越 正人 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (90254531)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 腎血流 / 脳血流 / 交感神経刺激 / タウリン |
研究概要 |
幼若および成熟雄SHRSPと対照としてWKYを用いた。1)腎血流の変化:麻酔下に左腎神経に電極を装着し、電気刺激を行った。腎血流量(FLOW)および血液量(MASS)はレーザー組織血流計を用いて測定した。また、NO合成阻害薬のLNAMEを全身投与し同様の変化をみた。幼若および成熟WKYの腎皮質では、高頻度刺激によりFLOWの低下とMASSの増加が生じた。一方、腎皮質ではFLOWおよびMASSの有意な変化はみられなかった。幼若および成熟SHRSPの腎皮質ではFLOWの変化はWKYと同様であったが、MASSは低頻度刺激から著明に増加していた。また、幼若SHRSPでは腎髄質のFLOWおよびMASSはWKYと同様に軽微な変化に留まっていたが、成熟SHRではFLOWの有意な低下を認め、MASSは高頻度刺激において増加した。LNAMEの刺激前投与によって幼若WKYでは有意な変化を認めなかったが、成熟WKYでは髄質FLOWの低下が増強された。また、SHRSPでは皮質の血液量の増加が抑制されたが、髄質のFLOWの変化は認めなかった。タウリンを投与した成熟SHRSPでは腎皮質の血流低下が軽減された。腎神経の刺激は腎皮質の血流を低下させるが、髄質の血流は保持されており、これにはNOの関与が示唆される。成熟SHRにみられる腎神経刺激に伴う腎血流の低下はNOの代償的作用の低下によると考えられる。タウリンの慢性投与は腎皮質での血流低下を抑制することが示唆された。2)脳血流の変化;イソフルラン麻酔下に頭頂骨に直径1mmの穴をあけ、脳表面および扁桃近位の血流を非接触型およびグラスファイバー型レーザー組織血流計を用いて測定した。麻酔下と比較し、覚醒時では血圧の上昇がみられ脳表の血流は増加するが、扁桃体における脳血流は保持されており、高血圧ラットにおける脳内血流の低下は明らかではなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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