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2012 年度 実績報告書

加齢に伴う血管病変に対するアミノ酸トランスポーター標的療法の探索研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590665
研究機関杏林大学

研究代表者

神崎 恒一  杏林大学, 医学部, 教授 (80272540)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードLAT1 / 新生内膜肥厚 / ダブル欠損マウス / 血液脳関門
研究概要

1.血管平滑筋細胞に対するLAT1阻害剤の増殖抑制の機序の検討:培養血管平滑筋細胞にLAT1阻害剤BCHを添加すると細胞生存性が低下する。その機序を調べるため細胞周期タンパクの発現をWestern Blottingにて検討したが、本年度はBCH添加によって発現が変動する細胞周期タンパクを同定することができなかった。
2.ApoE欠損マウスの動脈硬化病変の形成過程でのLAT1の関与:ApoE-/-×LAT1+/-のダブル欠損マウスを作製した。本年度は1年齢雄性マウスにおいて加齢に伴い形成される大動脈粥状硬化病変について検討した。大動脈見開き標本を作製し、oil red O染色ののち定量を行った。大動脈面積に占める粥状動脈硬化病変が占める面積の割合は、対照であるApoE-/-×LAT1+/+マウス:60.5±7.4%に対し、ApoE-/-×LAT1+/-ダブル欠損マウス:45.2±9.7%と、ダブル欠損マウスにおいて有意に低値であった。
3.血管障害後内膜肥厚に対するLAT1の影響に関する、LAT1欠損マウスを用いた検討:昨年度は11~14週齢の雄性LAT1欠損マウスを用いて大腿動脈にワイヤー障害後の新生内膜肥厚を比較したが、本年度は同条件で大腿動脈にカフ傷害術を行った。新生内膜肥厚病変における内膜/中膜比はLAT1+/-マウス(n=18)、対照マウス(n=8)の間で有意差は認められなかった。
4.マウス大脳皮質下慢性虚血病変モデルの構築とその評価:マウスの両側頸動脈の周囲に微小コイルを巻き狭小化すると、脳低還流状態となり大脳白質が障害される。本年度は慢性低還流に伴う脳の傷害を確認するため、脳ホモジネートを用いてELISAにて炎症マーカーの評価を行った。雄性C57BL/6マウスへのコイル装着術7日後には脳における各種炎症マーカーの発現が非障害脳にくらべ上昇していた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] L-type amino acid transporter 1-mediated smooth muscle proliferation and viability, and evidence of its role in neointima formation.2012

    • 著者名/発表者名
      Kumiko Nagai, Koichi Kozaki
    • 学会等名
      日本血管生物医学会総会
    • 発表場所
      あわぎんホール(徳島県)
    • 年月日
      20121205-20121207

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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