研究課題/領域番号 |
22590666
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
新井 信 東海大学, 医学部, 准教授 (30222722)
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研究分担者 |
梶原 景正 東海大学, 医学部, 講師 (00204397)
石井 直明 東海大学, 医学部, 教授 (60096196)
日置 智津子 東海大学, 医学部, 講師 (50393195)
荒井 勝彦 東海大学, 医学部, 講師 (60439734)
大島 吉輝 東北大学, 薬学部, 教授 (00111302)
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キーワード | ダイオウ / 寿命延長 / 線虫 / マウス / センノシド |
研究概要 |
(1) 原則として日本薬局方ダイオウ末をダイオウとして使用した。既に、四川省産の雅黄、青海省産の錦紋大黄を取り寄せており、水抽出成分を精製後にマウス投与を計画している。 (2) センノシドを除去したダイオウ成分の抽出:ダイオウには含有成分センノシドにより下痢症状(瀉下作用)がある。センノシド除去ダイオウを調製し、実験に使用しやすくした。センノシド除去には、イオン交換樹脂を用いて精製した。センノシド完全除去を選択的かつ簡単に除く実験システムを築く。 (3) 線虫へのダイオウ投与による寿命効果の解析:既に報告されている線虫寿命へのダイオウの影響について、寿命30日のうちどの時期から影響を受けるのかを検討中である。その時期を明らかにして、そのときの物質的変化を生化学的解析により明らかと刷る。 (4) 実験マウスへのダイオウ投与における至適量の決定:センノシド除去精製を試みているが、実験マウスにこの瀉下作用がどれくらいの効果を起こすのかをマウスを用いて検討した。マウスへの経口投与の濃度をヒトと同等の20mg/kgで行なったところ、強い瀉下作用は認められなかった。ダイオウ投与量とマウス瀉下作用については、通常の10倍量200mg/kgで明らかな下痢状の糞便が観察できた。ダイオウ投与後の行動では、水投与群との差異は認められなかった。今後は以上のデーターを参照に長期間ダイオウ服用による瀉下作用を観察するとともに、そのときのマウス運動能力および行動の変化を強制水泳・ロータロッドなどを用いて検討している。
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