研究課題
平成24年度8月にK県T町にて、血液検査、認知機能検査、運動機能検査を含む、総合機能評価(CGA)を320名の75歳以上の高齢者に対し、ご長寿健診として施行した。本研究は、2004年から継続して行っているフィールドワークであり、2年前より本研究の新しい糖尿病合併の認知機能低下患者群に対し、血糖のコントロールおよび認知機能低下の予防目的のためPPARγアゴニストの投与群と運動、食事療法群と認知機能の推移の比較検討を行う予定であったが、PPARγアゴニストの膀胱癌発生増加の報告が米国FDAで勧告されたため、やむを得ず投与を中止し、今まで私たちの既報でも効果のあった生活習慣介入(運動療法、食事療法)行った群に組み込んだ。それに対し、病院内に入院している糖尿病を有する高齢者患者群で、認知機能が低下しているために運動療法がおこなえない群を新規のコントロールとして認知機能の推移を検討した。まだ、少数例の検討ではあるが、運動療法がおこなえない群での認知機能の低下が有意に大きかった。したがって、高齢者認知機能が低下した群では、運動療法そのものが認知機能を改善させる可能性が示唆された。今回の検討では、頭部の画像検査などを合わせて行うことが不可能であったため、今後、運動負荷が直接脳神経に与える影響を明らかにするために頭部MRIを含めた画像検査、および動物(糖尿病誘発ラット)において、運動負荷を行い、脳神経シグナルの網羅的解析を行っていく予定である。また平成24年度11月に研究文旦者が所属するチームが台湾で血液検査、認知機能検査、運動機能検査を含む、総合機能評価(CGA)を行い、今回の私たちの日本のデータと比較検討する予定である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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