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2011 年度 実績報告書

アンチ・エイジング機能をもつローヤルゼリーの薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590673
研究機関崇城大学

研究代表者

横溝 和美  崇城大学, 薬学部, 教授 (80240919)

研究分担者 宮田 健  崇城大学, 薬学部, 客員研究員 (90040310)
キーワード健康食品 / ローヤルゼリー / アンチ・エイジング
研究概要

少子高齢化社会を迎え,労働寿命・健康寿を延ばし,活力ある長寿社会を実現することが不可欠である.この課題に対して,「医食同源」の視点に立脚した天然薬物・食品・サプリメントが一定の効果を上げているが,その薬理作用の科学的な解明がなされておらず天然物由来の健康食晶の効果についても医薬品と同様に客観的な薬効評価によるトランスレーショナル・リサーチがなされるべきである.このような観点から本研究では,我々がこれまでに行ってきた天然エストロゲン,ローヤルゼリー(RJ)のエストロゲン様作用とグルココルチコイド様作用について,活性成分の同定し、その作用機序を分子レベルで解明し,これらの物質に応答する受容体を見出すことを目的としている.さらに、両ステロイドホルモン作用の薬理学的解析を行ないアンチ・エイジング食品としての有用性を実証する.本研究において,グルココルチコイド感受性のMMTVプロモーターを導入したA549細胞を用いてグルココルチコイド様活性の転写調節の解析し、RJをdexamethasone(DEX)と併用するとDEXによる遺伝子発現促進効果が亢進することとRJ成分の10-ヒドロキシデセン酸および10-ヒドロキシデカン酸にグルココルチコイド転写活性を促進することを確認した。これら単独では、グルココルチコイド転写活性は有さず、また、弱いエストロゲン活性を有することがわかった。これらの成績は,RJのエストロゲン様作用とグルココルチコイド様作用には同一成分が関与している可能性を示唆しており,ステロイドホルモン様作用薬の開発原理を考える上で興味深い.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

10-ドロキシデセン酸や10-ヒドロキシデカン酸は蛍光ラベル化によって活性が低下するために種々のラベル化法を検討している。

今後の研究の推進方策

10-ヒドロキシデセン酸や10-ヒドロキシデカン酸の種々の誘導体を合成し、より活性が強くラベル化によっても活性が低下しない化合物をスクリーニングしていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 未病のトランスレーショナルリサーチ2012

    • 著者名/発表者名
      宮田健
    • 雑誌名

      崇城大学紀要

      巻: 第37巻 ページ: 149-158

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Novel approach to curatives of Mibyou (presymptomatic diseases)2011

    • 著者名/発表者名
      Miyata T
    • 雑誌名

      Yakugaku Zasshi

      巻: VOL.131 ページ: 1289-1298

    • DOI

      10.1248/yakushi.131.1289

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular symmetry and biological activities of new symmetrical tris (2-aminoethyl) amine derivatives2011

    • 著者名/発表者名
      Mibu N
    • 雑誌名

      Chem Pharm Bull

      巻: VOL.60 ページ: 1163-1168

    • DOI

      10.1248/cpb.59.1163

    • 査読あり
  • [学会発表] Polyherb supplementの抗腫瘍効果と腸内フローラ改善効果2011

    • 著者名/発表者名
      横溝和美
    • 学会等名
      日本未病システム学会
    • 発表場所
      今池ガスビル(名古屋市)
    • 年月日
      2011-11-20

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公開日: 2013-06-26  

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