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2010 年度 実績報告書

遺伝子改変マウスを用いた消化器癌発生進展におけるRASAL1の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22590678
研究機関東京大学

研究代表者

杉本 貴史  東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (40534920)

研究分担者 池上 恒雄  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80396712)
キーワード消化器癌 / RASシグナル / 遺伝子改変マウス / RASGAP
研究概要

RASAL1はRASの活性を負に制御するRASGAPであり、当科ではその発現低下によりRASが活性化された大腸癌、胃癌がかなりの頻度で存在することを示した。本研究ではRASAL1の消化器癌発生進展への関与のメカニズムを明らかにするため、RASAL1の組織特異的ノックアウトマウスを作製し、その表現型を解析することとした。まず、マウスRasal1のRasGAPドメインをコードするエクソン11から13までを条件的にノックアウトするマウス(Rasall flox)の樹立に成功した。現在Rasall floxマウスを全身でCreを発現するCAG-Creマウス、大腸特異的、膵特異的CreマウスであるCdx2-Cre,Ptfla-Creマウスと交配することにより、各組織特異的Rasal1ノックアウトマウスの作製を進めている。まだpreliminaryであるが全身でのRasal1ホモノックアウトが得られている。Cdx2-Cre;Rasal1^<flox/flox>マウスも得られており、今後表現型の解析を進める。また、Rasal1単独のノックアウトでは明らかな表現型が現れない場合でも、他の遺伝子改変マウスの表現型をRasal1ノックアウトが増強あるいは減弱させることも考えられるため、腸管にポリープを生じるAPCノックアウトマウスとの交配もすでに開始している。今後上記のマウスに加えて、b-catenin活性化型変異を条件的に発現するマウス(b-catenin(exon3)flox)やTGFbII型受容体の条件的ノックアウトマウス(TGFbR2flox)とも交配を進める予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Reduced expression of Ras protein like 1 in gastric cancer2011

    • 著者名/発表者名
      Seto M, Ikenoue T, et al
    • 雑誌名

      International Journal of Cancer

      巻: 128 ページ: 1293-1302

    • 査読あり
  • [学会発表] Decreased expression of Ras protein like 1 in gastric cancer2010

    • 著者名/発表者名
      Ikenoue T, Seto M, et al
    • 学会等名
      第69回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-09-23

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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