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2010 年度 実績報告書

胃癌発生メカニズムの解析を可能にする胃粘膜特異的な遺伝子変異導入マウスの作成

研究課題

研究課題/領域番号 22590679
研究機関東京大学

研究代表者

渡部 宏嗣  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50384764)

研究分担者 平田 喜裕  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10529192)
キーワード胃癌 / マウスモデル / 細胞内シグナル
研究概要

まず、胃粘膜に特異的に発現するTFF1遺伝子のプロモーターを用いたTFF1-Creトランスジェニックマウスの作成を行った。既報のごとくC57B6マウスのゲノムよりTFF1のプロモーター領域をPCR法で増幅、ルシフェラーゼレポーターベクターにクローニングを行った。このTFF1-lucをマウス細胞株へ遺伝子導入し、コントロールルシフェラーゼベクターに比べ約5倍の活性をもつことを確認した。ルシフェラーゼ遺伝子をCreリコンビナーゼに置換したTFF1-Creプラスミドを構築し、レポータールシフェラーゼベクターLSL-creとの共発現により胃由来の細胞株で約100倍の活性をもつことを確認した。これらの結果からTFF1プロモーター領域がマウス胃粘膜で働くことが示唆された。
続いてこのTFF1-Creプラスミドをマウス受精卵にマイクロインジェクションし、トランスジェニックマウスを作成した。ゲノムのPCRにて二系統(TFF1Cre-L1,TFF1Cre-L2)にTFF1-Cre遺伝子が存在することを確認し、その二系統をレポーターマウスであるRosa26レポーターマウスと交配した。これらの仔を3週から12週まで飼育し、胃粘膜の病理標本を作成し、ガラクトシダーゼ染色施行した。野生型マウスに比べ、TFF1Cre-L1:Rosa26マウスでもTFF2Cre-L2:Rosa26マウスでも有意な染色細胞が見られなかった。現在さらに飼育を継続し、トランスジーンの発現解析を試みている。
また上記と並行して、化学発癌モデルとヘリコバクター感染マウスモデルを用いて、腸上皮化生の進展、胃固有腺の変化などに関与する遺伝子について免疫染色法で検討した。その結果ASK1遺伝子が粘膜上皮細胞の細胞増殖に関与していることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 胃癌におけるApoptosis Signal-regulating kinaselの重要性2010

    • 著者名/発表者名
      早河翼
    • 学会等名
      日本癌学会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2010-09-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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