研究課題/領域番号 |
22590689
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
町田 浩久 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (00382078)
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研究分担者 |
藤原 靖弘 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40285292)
渡邉 俊雄 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50336773)
富永 和作 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80336768)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 分光特性 / 消化器癌 / 血管構造 / 三次元構築 |
研究概要 |
消化管に発生する癌を構成する血管構築は、癌に特有の血管新生によって正常組織における血管構築に比べて血管の走行や太さ、密度、形態に大きな変化がもたらされる。研究目的は消化管壁に対する光の到達深度が波長依存性であることを利用し消化管に発生する癌を異なる波長で光を用いて観察、その得られた画像から血管を抽出するための解析方法を検討・開発すること。方法は消化器内視鏡での観察下に癌病巣、およびその表層に増生した腫瘍血管を詳細に観察する。また、同病変を切除し、標本の病理組織学的検討結果と照らし合わせた。その結果、食道癌、胃癌、大腸癌における血管の異型性とがんの深達度は相関していることが示唆され、治療方針を決定する上で重要な所見の一つと考えられた。内視鏡診断という点から考えると、『診断』の再現性が問題となるが、大腸癌における再現性(術者間の一致率)の検討では、従来の色素観察と同等もしくはやや低いという結果となり、上乗せ効果を得るため、更なる検討が必要と考えられた。 早期胃癌における新生血管構造の分子生物学的決定因子同定のための基礎的検討として、特殊光観察により新生血管の構造パターンを利用した胃癌の診断学は格段に進歩したが、胃癌 における新生血管構造の分子生物学的決定因子については不明であり、新生血管構造の決定因子の同定により胃癌の病態の解明や予防・治 療・早期発見に役立つ可能性がある。我々はラットを用いたDNAチップにより胃における新生血管構造を規定する分子群の同定の網羅的な解 析を試みた。現在その結果および解釈に関して検討を進めている。 今後、より再現性の高い診断を得るために血管の特徴について普遍的な評価法が必要と思われる。3次元構築像を構築することができれば、大きな一助になると考えられる。 血管異型性とがん深達度の相関性が示唆されたが、今回の検討では3次元再構築には至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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