研究課題/領域番号 |
22590693
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 成一 東北大学, 大学病院, 助教 (40312574)
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研究分担者 |
木内 喜孝 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (20250780)
遠藤 克哉 東北大学, 高等教育開発推進センター, 助教 (40509197)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | クローン病 / オートファジー / 小胞体ストレス |
研究概要 |
クローン病は、消化管に潰瘍を形成する原因不明の慢性特発性炎症性腸疾患である。民族により発病率が異なること、高家族内集積性が認められること、二卵性双生児より一卵性双生児において疾患の一致率が高いことなどから、遺伝的素因が関与する多因子疾患と考えられている。本研究者らは、以前日本人クローン病の発症にTNF-SF15遺伝子が関わることを報告したが、本研究目的は他のクローン病感受性遺伝子であるATG16L1遺伝子、IRGM遺伝子の機能(オートファジー)とのクロストークを明らかにすることである。 本年度は、オートファジーのマーカーであるGFP-LC3を安定発現する2種類のヒト腸管上皮培養細胞株に、飢餓等のオートファジー刺激を負荷し電子顕微鏡によるオートファゴソーム二重膜構造の確認を行った。その実験途上で、小胞体ストレスに関与するXBP1遺伝子が日本人クローン病の感受性遺伝子であることが判明したため(本研究グループの成果)、樹立培養細胞株に小胞体ストレスを負荷したところ、オートファジーが誘導された。すなわち腸管上皮細胞において、小胞体ストレス応答とオートファジーとの関わりが見出された。 さらに小胞体ストレス応答の中で、IRE1αをノックダウンするとオートファジーの亢進が抑制された。他の応答経路に関わるPERKやATF6のノックダウンではオートファジーの亢進が抑制されることは無かった。小胞体ストレス応答とオートファジーを結びつけるシグナル伝達経路には、Aktのリン酸化が関わっており、オートファジーの亢進が抑制されると、細胞の生存能力が低下し、アポトーシスが促進されることも明らかとなった。本研究成果は、体裁を整えた後欧文誌に投稿を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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