研究課題
基盤研究(C)
本研究では大腸癌においてK-ras変異により誘導されるGST-πの意義を検討した。まずK-ras野生型大腸細胞に変異K-ras遺伝子を導入したところ、いずれの細胞もGST-π発現が誘導され、RAF/MEK/ERKが活性化して細胞増殖が促進し、JNK, p53が抑制されてアポトーシスが抑制された。また、GST-πsiRNAを用いてGST-πknockdown細胞を樹立したところ、逆に細胞増殖能は低下し、アポトーシスが亢進した。抗RAF抗体及び抗JNK抗体を用いた免疫沈降では、GST-πがRAFやJNKと直接結合していることが示唆された。つまり、GST-πはRAFと結合することによりRAF/MEK/ERKを活性化して細胞増殖活性を亢進し、JNKと結合してp53などの発現を抑制してアポトーシスを抑制することが示唆された。
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http://pub2.db.tokushima-u.ac.jp/ERD/person/169695/profile-ja.html