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2010 年度 実績報告書

肝細胞癌の発生・進展の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590715
研究機関千葉大学

研究代表者

金井 文彦  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (70334399)

研究分担者 多田 素久  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00554239)
キーワード肝細胞癌 / ヘッジホッグシグナル
研究概要

これまでの研究で高密度オリゴヌクレオチドアレイを用いた肝細胞癌の遺伝子量的異常の網羅的解析よりわれわれはHedgehogシグナルの異常が肝細胞癌の発生・進展に深く関与している可能性を見出していたため、そのシグナル構成因子につき検討を行うこととした。まず、シグナル構成因子の肝細胞癌細胞株での発現をQuantitative real-time RT-PCRとWestern blottingで検討したところLigandであるSonic hedgehog,受容体であるSmoothend、Patched、転写因子であるGlioma-associated oncogene homolog 1はすべて発現している一方、シグナルを負に制御する受容体Hedgehog interacting proteinの発現低下がみられた。HHIPの発現低下のメカニズムを探索するため、Sodium bisulfite sequencingおよびmethylation-specific PCR (MSP)によるDNAメチル化解析を行った。その結果、HHIP mRNAの発現低下がみられた細胞の一部ではDNAメチル化がみられており、それらの細胞株は脱メチル化剤処理することでmRNA発現回復がみられたことから、mRNA発現低下の機序の一つとしてDNAメチル化が考えられた。また、HHIP DNAメチル化はないがmRNA発現低下がみられた細胞株は、これまでの高密度オリゴヌクレオチドアレイを用いた検討でHHIPのLoss of heterozygosityがあることがわかっている。従って、肝細胞癌ではHedgehogシグナルの負の構成因子HHIPのgenomicあるいはepigenomicな異常により遺伝子不活化がおこり、Hedgehogシグナルの異常活性化がおこり肝発癌・進展に関与することが明らかとなった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肝発癌、進展におけるHedgehog signalの関与と新規治療の探索2010

    • 著者名/発表者名
      多田素久
    • 学会等名
      第18回日本消化器病関連学会週間
    • 発表場所
      パシフィコ横浜会議センター
    • 年月日
      2010-10-15

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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