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2010 年度 実績報告書

脂質メディエーター作用制御による新たな肝障害治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 22590716
研究機関東京大学

研究代表者

池田 均  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80202422)

研究分担者 富谷 智明  東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (90227637)
中川 勇人  東京大学, 医学部附属病院, 医員 (00555609)
キーワードスフィンゴシン1リン酸 / 門脈圧亢進症
研究概要

従来の私共の検討より、脂質メディエーターであるスフィンゴシン1リン酸が肝臓の様々な病態において深く関与していることが推定される。とくに22年度はスフィンゴシン1リン酸がex vivoで、受容体S1P2を介してRho kinaseを活性化することにより門脈圧を亢進させることに着目して検討を行った。
胆管結紮により作成した門脈圧亢進症ラットに受容体S1P2アンタゴニストを投与してところ、全身血圧には影響を及ぼさない濃度で門脈圧が低下することが確認された。一方、コントロールラットにおいては同濃度の受容体アンタゴニストは全身血圧、門脈圧を変化させなかった。すなわち、S1P2アンタゴニストは門脈圧亢進症ラットにおいてのみ、門脈圧選択的に圧低下作用を有することが明らかとなった。
以上よりS1P2アンタゴニストが門脈圧亢進症治療に有用であることが示唆される。今後、今回認められた作用の機序の解明を進めていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 受容体SIP2を介したスフィンゴシン1リン酸作用抑制による門脈圧亢進症治療の可能性2010

    • 著者名/発表者名
      池田均
    • 学会等名
      日本肝臓学会総会
    • 発表場所
      山形
    • 年月日
      2010-05-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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