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2012 年度 実績報告書

肝内胆管癌マウスモデルを用いた起源細胞及び慢性肝障害との関連についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 22590717
研究機関東京大学

研究代表者

浅岡 良成  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90431858)

研究分担者 佐々木 隆  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10569106)
伊地知 秀明  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70463841)
池上 恒雄  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80396712)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード肝癌 / マウスモデル / 細胞内シグナル伝達
研究概要

Albcre/+;Ptenflox/floxマウスとLSL-KrasG12D/+マウスとの交配を行い、Albcre/+;LSL-KrasG12D/+;Ptenflox/floxを作成した。KRAS変異にPTENホモ欠失が加わったマウスは肝腫瘍を形成し、腹水、黄疸により7-8週齢で死亡した。肝腫瘍の病理は腺癌を示し、肝内胆管癌と考えられた。PTENヘテロ欠失では肝細胞癌、肝内胆管癌が混在した。
最近注目されている細胞内シグナル伝達系であるHippo pathwayの構成成分MST1, MST2, SAV1のノックアウトマウスでは肝腫瘍が形成されることが報告された。このとき肝細胞癌と肝内胆管癌のいずれも形成されることが示されている。このpathwayがいずれの肝癌の形成にも重要であり、起源細胞にも関わることが予想された。このため、肝細胞癌および肝内胆管癌を含んだ胆道系腫瘍においてこのpathwayの構成因子の発現状況をwestern blottingで、遺伝子異常をSNPアレイの結果から確認した。肝癌細胞株3種類でSAV1の発現低下を認めた。胆道系腫瘍でもSAV1の発現低下およびKIBRAの発現低下を認めた。遺伝子の欠失が発現低下の原因となっている細胞株もあった。これらのHippo pathwayの構成成分に異常を伴う細胞株では受容体型チロシンキナーゼAXLが活性化しているものが多かった。
SAV1の発現が低下している細胞株において活性化していると考えられるYAP1とTAZのノックダウンを行い、発現遺伝子の変化を解析した。いずれのノックダウンでも既報通りCTGF遺伝子の発現低下を認めた。TAZのノックダウンでは、E-カドヘリン、N-カドヘリンの発現上昇がみられ、SAV1異常によるTAZの活性化による細胞接着の低下が起こることを示唆していた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Phosphorylation of Gli by cAMP-dependent protein kinase.2012

    • 著者名/発表者名
      Asaoka Yoshinari
    • 雑誌名

      Vitam Horm.

      巻: 88 ページ: 293-307

    • DOI

      10.1016/B978-0-12-394622-5.00013-4.

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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