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2012 年度 実績報告書

転移性肝癌におけるマイクロRNAを標的分子とした治療法開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590738
研究機関香川大学

研究代表者

正木 勉  香川大学, 医学部, 教授 (30335848)

研究分担者 樋本 尚志  香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20325343)
出口 章広  香川大学, 医学部, 講師 (30380174)
米山 弘人  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80294750)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードマイクロRNA / 転移性肝癌
研究概要

胃癌細胞株、MKN1、MKN45、MKN74、肝がん細胞株HLE, HLF, Huh7,Alex、大腸癌細胞株Caco2, WiDr,Colo320, 膵癌細胞株 PK-1, PK-7, Panc-1、食道癌細胞株T.T, KYSE30, KYSE70を用いてメトフォルミンの抗腫瘍効果を検討した。
すべての癌腫において、in vitroの系でMTTアッセイにより濃度依存的に細胞増殖抑制効果があった。また、フローサイトメトリーを用いた細胞周期の解析から、メトフォルミンは、種々の癌細胞のG1アレストを引き起こしていた。
メトフォルミンの細胞増殖抑制効果は、ウェスタンブロット解析から細胞周期関連分子cyclinD1、Cdk4、Cdk6、cyclinE、Cdk2を抑制していた。また、メトフォルミンはレセプター型チロシンキナーゼを有する分子、特にEGFRの活性をすべての癌腫において減少させていた。またin vivoの系でMKN74、WiDr、Huh7,Panc-1をヌードマウスに移植し、すべての癌腫において、メトフォルミンを投与群は非投与群と比較し、腫瘍の増殖は抑制されていた。またin vitro、in vivoの系でメトフォルミン投与と非投与の癌細胞において多くのマイクロRNAが変化していた。以上の結果からメトフォルミンは種々の癌細胞を細胞周期のG1で停止させ、細胞増殖を抑制すると考えられた。さらにメトフォルミン投与により種々のマイクロRNAも変化し、このマイクロRNAの変化もまた癌細胞の増殖抑制に関与していると考えられた。
また、大腸がんの転移在転移性肝癌モデルを作成し、メトフォルミンの投与により、その腫瘍の増大の抑制が認められ、マイクロRNAも変化させた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Human microRNAs originated from two periods at accelerated rates in mammalian evolution2013

    • 著者名/発表者名
      Iwama H, Kato K, Imachi H, Murao K, Masaki T
    • 雑誌名

      Mol Biol Evol

      巻: 30(3) ページ: 613-26

    • DOI

      doi:10.1093/molbev/mss262

  • [雑誌論文] Antitumor effect of metformin in esophageal cancer: in vitro study2013

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi M
    • 雑誌名

      Int J Oncol

      巻: 42(2) ページ: 517-24

    • DOI

      10.3892/ijo.2012.1722

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular Biologic Approach to the Diagnosis of Pancreatic Carcinoma Using Specimens Obtained by EUS-Guided Fine Needle Aspiration.2012

    • 著者名/発表者名
      Kato K
    • 雑誌名

      Gastroenterol Res Pract

      巻: 2012 ページ: 243524

    • DOI

      10.1155/2012/243524

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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