研究課題
急性消化管感染症の病原体観察と診断の確立急性腸炎の症例において、臨床的かつ内視鏡観察によって、アメーバ性大腸炎と疑診に至った症例を前向きに、a)便汁顕微鏡観察、b)血中アメーバ抗体、c)病理検体による病理診断に加え、d)ECS観察によってアメーバ虫体検索を実施し、ECS観察によるアメーバ虫体の同定は最も簡便で迅速なモダリティーであることを明らかとし、迅速な治療介入の可能性を示唆した。生体腸管微細構造の運動性生理学の確立通常の病理診断では不可能で、超拡大生体動的観察が可能なECS観察の特徴に着目し、現代社会で患者数の激増中であり機能性胃腸疾患(過敏性大腸症候群[IBS]、機能性胃腸症[FD])の病態解明に挑戦すした。臨床上、IBS、IBDと診断する過程で実施する内視鏡検査時、通常の観察に加え、IBS,IBDにおいてはS状結腸でECS観察による腺管構造の動的観察をおこなった。結果、IBSでは腸管運動の不規則性(亢進と低下)を認めること、IBDにおいては血流の亢進をリアルタイムで観察することに成功した。平成23年度では得られたビデオ記録された腺管構造の動的観察映像をコンピューター解析化し、病態よる腺管運動異常を明らかとする予定である。
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