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2011 年度 実績報告書

骨髄由来内皮前駆細胞におけるプロスタノイドの包括的役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590765
研究機関旭川医科大学

研究代表者

岡田 基  旭川医科大学, 医学部, 講師 (80431427)

研究分担者 川辺 淳一  旭川医科大学, 医学部, 特任准教授 (10400087)
キーワードプロスタグランジン / 動脈硬化
研究概要

1.EPCにおけるPGI2、TXA2シグナルの役割
PGI2およびTXA2の特異受容体IP、TP欠損マウス骨髄の単核球成分から、MACS法によりEPCを分離精製し、EPCのファイブロネクチン(FN)への接着能やFN上での増殖能のおよぼす、それぞれの特異的アゴニストの効果を評価した。また、その際の各種遺伝子発現(血管新生因子など)への影響も評価した。EPCの接着能は、血管新生促進作用においても重要な機能であり、その変化は、EPCの血管新生作用にも影響を与えることが示唆され、以下の実験系を展開している。
2.血管新生におよびすEPC/PGI2・TXA2系の役割
単離胸部大動脈をマトリゲル内で培養することにより血管新生を観察できるEx vivo血管新生アッセー系を確立し、このゲル内に分離精製したIPおよびTX欠損EPCを混合培養することにより、EPCの血管新生への作用を明らかにした。この結果から、EPCは血管新生を促進すると共に血管内皮に分化して新生血管に取り込まれることはまれで、新生血管周囲に周細胞化して血管成熟化に寄与することを明らかにした。IP欠損EPCでは、この作用が著明に低下していることを明らかにした。これらin vitroで明らかになったIPおよびTX欠損EPC機能変化について、in vivoでの血管新生への役割についてhind limb ischemiaモデルを用いて確認している。現在、投稿準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究で重要なin vivo実験、特にHind limb ischemia(HLI)モデルは、すでに世界中で確立した方法である。Knock outマウスを利用する都合上C57B16マウスを用いているが、HLIにおいて重篤な虚血を誘発できないという問題があり、当初期待したペースで実験がすすまなかった。

今後の研究の推進方策

上記、11の問題点は、何点かの改良点を加えて、持続的な末梢虚血モデルとして確立することができた。現在、本法をもちいて、EPCのin vivo機能解析実験が進められている。

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公開日: 2013-06-26  

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