研究課題
基盤研究(C)
潜在性虚血性心疾患を安静時心磁図検査により効率よく発見するため研究を進めた。その結果、心周期のST部分において、健常例では電流は検出されないか左下に向かう微弱な電流が検出されるのみであるのに対し、虚血性心疾患例においては正常例とは異なる方向の異常電流が検出され、しかもこの電流方向は理論的傷害電流と一致した。また、この異常電流は運動負荷により増強し、心筋虚血に起因するものと考えられ、さらに、この異常電流を心磁図の3方向からの記録により立体的に捉えることにも成功した。また、虚血性心疾患例の冠動脈をステント治療により治療するとこの異常電流は10日ほどの経過で消失することも確認された。以上より、心磁図安静時検査は効率的に潜在性虚血性心疾患を検知できると考えられた。
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Ann Noninvasive Electrocardiol
巻: 15 ページ: 360-368