研究課題
基盤研究(C)
動物実験では、日本白色種ウサギの30分虚血・48時間再灌流モデルを用いて、α-グルコシダーゼ阻害薬のvogliboseとmiglitolの内服が、梗塞サイズを縮小することを確認した。その分子メカニズムとして、血漿GLP-1 産生増加、PI3 kinase-Akt-NO pathwayの活性化、mitchondrial KATP channel開口が関与することを明らかにした。さらに、心臓病患者を対象とした臨床研究では、心機能障害患者においては、心機能正常者に比べて、血漿GLP-1濃度が有意に上昇していること、血漿GLP-1濃度と左室駆出率は逆相関することを明らかにした。以上の結果から、内因性のGLP-1は、虚血性心疾患や左室機能障害において心保護因子であることが示唆された。
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