研究課題
基盤研究(C)
ビーグル犬に粒子径50μmの微小塞栓物質を左冠動脈に注入することにより右室梗塞を伴わない広範左室心筋梗塞を作成し、6週後に正常犬と比較した。心筋梗塞犬では、慢性期の左室収縮・拡張障害や線維化と共に、梗塞の及ばない右室においても肺高血圧の存在なしに収縮・拡張障害および線維化が認められた。これらの結果から、心筋梗塞における右室機能障害は、左室機能低下に伴う右室後負荷が主因でなく、分子生物学的機序によるリモート・リモデリングであることが示唆された。
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