研究成果の概要 |
我々は、熊本県における正確な急性心筋梗塞(AMI)発症数を調査するため、熊本県内で発症したAMI全例登録を行い、最近の傾向を調査した。毎年熊本県ではおおよそ1,000人程度のAMIが発症していたが、2010年以降明らかに減少し、900人程度である。年齢調整院内心臓死亡率はほぼ一定していたが、非心臓死亡率は近年増加してきている。またAMIと院外心原性心停止をあわせると、発症数は1,800~1,900件と微増しており、AMIが減少していく中、院外心原性心停止は増加しており、熊本県では1,000人に1人が重篤な心臓発作を発症していることが判明した。現在、急性心筋梗塞症全国レジストリーを展開中である。
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