研究課題/領域番号 |
22590789
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
高野 真澄 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60398344)
|
研究分担者 |
小林 淳 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20448640)
中里 和彦 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90363762)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 虚血性心疾患 / 三次元心エコー図法 / 薬物負荷心エコー |
研究概要 |
本研究では、三次元負荷心エコー検査により局所左室拡張能の変化を評価する一方で、冠動脈狭窄度と冠微小循環能の定量評価を行う。これらを比較検討することによって、三次元負荷心エコー法による局所拡張能の変化が虚血性心疾患の診断に有用であるか否か、またリスクエリアの三次元表示が可能であるか否かを検討することを目的とした。 本年度は、57例の虚血性心疾患を疑った患者においてアデノシン負荷三次元心エコー検査による心筋動態評価を行った。負荷前とアデノシン持続静注下に三次元心エコーの画像収集を行い、同時に冠微小循環の評価のため冠動脈血流速度について検討した。心エコー機材は東芝社製 ARTIDAを用い、収集した画像は専用ソフトウエアで心筋ストレインおよびストレインレートについてオフライン解析を行い、負荷前と負荷後でのそれらの値の変化から心筋収縮・拡張能を評価した。さらに、負荷前後における拡張早期最大ストレインレートの変化をBull’s eye mapとして表示するため、考案した試作ソフトを用いて視覚的に評価可能か否か検討した。 以上の結果より、アデノシン負荷心エコー図法では、局所収縮能の評価に比べて局所拡張能の評価を行うことで、より虚血性心疾患の診断能が向上することが示された。また、試作ソフトにてBull’s eye mapとして示した負荷前後における拡張早期最大ストレインレートが低下している領域は冠動脈狭窄病変と一致しており、本ソフトが虚血性心疾患患者のリスクエリアの広がりを表示可能であることが示され、また冠微小循環障害部位と一致していることが明らかになった。 冠動脈狭窄病変および冠微小順庵障害の広がりを三次元心エコー図により評価を行うことは、虚血性心疾患の診断・治療効果判定など、臨床応用への大きな意義があると考えられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|