研究課題/領域番号 |
22590824
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 昌文 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60360096)
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研究分担者 |
眞鍋 一郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70359628)
今井 靖 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20359631)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 転写因子 / アディポネクチン / 血管新生 / 線維化 |
研究概要 |
我々は、Mrf-2/ARID5B(現在、ARID5Bが一般名)遺伝子が、ストレス応答で、脱分化を抑制する遺伝子調節機構の中心となる転写因子であるという仮説を立てた。まず、各組織特異的にARID5Bコンディショナルノックアウトマウスを作成するために、ARID5B-floxマウスを作製した。各臓器特異的Cre発現マウスと交配中である。 1)代謝性ストレス:アディポネクチンの転写制御について、3T3L1細胞などで研究し、ARID5BαがアディポネクチンプロモーターのPPREを介して転写を活性化することが示された。次に、高脂肪食下での表現系を検討すると、アディポネクチン血中濃度は、通常食下と同様に、ヘテロで野生型よりも低下していた。しかし、予想に反して、高脂肪食下でのARID5Bヘテロノックアウトマウスは野生型と比較し肥満が抑制された。脂肪組織特異的ARID5B KOマウスを作成し、解析中である。 2)血管系ストレス:マトリジェルを用いた、血管新生モデルで検討した。siRNAでARID5Bをノックダウンする実験や、ARID5Bノックアウトマウスからの骨髄移植マウスでの実験などから、血球系のARID5Bが血管新生に重要と考えられた。現在、マクロファージのARID5Bが重要と考え、マクロファージ特異的ARID5B KOマウスを作成し、解析中である。 3)心臓ストレス:技術的問題から、マウスにAngiotensin IIを持続的に投与して、圧負荷をかけるモデルを使用した。ヘテロマウスで、圧負荷をかけると、野生型より、左心室の壁肥厚と線維化の進行を認めた。骨髄移植マウスで同様な実験を行い、血球系の関与は低いと考えられ、その他の in vitro の実験などから、心筋細胞のARID5Bの重要性が示唆された。心筋細胞特異的ARID5B KOマウスを作成中し、解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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