本研究では、ストレス応答性分泌蛋白ペリオスチンの心臓弁および血管における動脈硬化促進作用をin vitro, in vivoで包括的に解析した。ペリオスチン/apoE二重遺伝子欠損マウスにおいて、大動脈弁および大動脈壁の肥厚・石灰化が有意に軽減していた。また、ペリオスチン刺激によるマウス骨髄由来CD14陽性細胞の血管内皮細胞への接着能、浸潤能が有意に亢進した。ラット弁間質細胞・大動脈平滑筋細胞においての抗アポトーシス、Akt活性化作用が認められた。また、ぺリオスチン刺激により弁間質細胞の骨基質産生能、骨髄由来CD14陽性細胞におけるCD14発現が有意に亢進した。
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