研究課題/領域番号 |
22590837
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 理 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60378073)
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研究分担者 |
長谷川 好規 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20270986)
佐藤 光夫 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70467281)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | カルシウムイオン / TRP / STIM1 / Orai1 / 気道平滑筋細胞 / 気管支喘息 / COPD / cAMP |
研究概要 |
本研究ではCa2+シグナルの制御が気道収縮・リモデリング、肺気道炎症に与える影響とその機序について明らかにし、喘息、COPD、肺炎症性疾患の病態解明につなげることを目的とした。 培養ヒト気道平滑筋細胞を用いた実験において、Ca2+関連分子であるSTIM1/Orai1活性化がストア作動型Ca2+チャネルを介したCa2+流入を引き起こすことにより細胞遊走能を制御することを見出した。一方、細胞内cAMP上昇は気道平滑筋細胞において、Ca2+シグナルとは逆に細胞増殖ならびに細胞遊走能に対して抑制的に働くことを見出した。特にプロスタグランジンE2受容体に着目した研究を行い、EP2受容体とEP4受容体の刺激がcAMP上昇を引き起こし、気道平滑筋に対して保護的に作用する反面、EP3受容体刺激は細胞内Ca2+濃度上昇を伴って気道平滑筋細胞遊走を促進することを見出した。 以上の研究結果から、過剰な細胞内Ca2+濃度上昇が肺構成細胞に作用し細胞機能変化を生じることにより、気管支喘息やCOPDの病態悪化に関与する可能性が示唆される。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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