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2012 年度 実績報告書

肺線維症における抗炎症性脂質メディエーターの有用性とその役割

研究課題

研究課題/領域番号 22590871
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

福永 興壱  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60327517)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード肺線維症 / 抗炎症性脂質メディエーター / 不飽和脂肪酸
研究概要

(目的)ブレオマイシン誘発性マウス肺線維症モデルを用いて線維化期におけるエイコサペンタエン酸(EPA)由来抗炎症性脂質メディエーターレゾルビンE1(RvE1)の有効性について検討した。(方法)ブレオマイシン(1mg/kg)を経気道的にC57BL/6マウスに投与し、ブレオマイシン誘発性肺線維症モデルを作成した。ブレオマイシン投与後14日から20日までRvE1(100ng/マウス)およびEPA(100mg/kg or 1000mg/kg)を連日腹腔内投与し21日目に評価を行った。また高容量EPA投与群の肺を用いてLC-MS/MSを用いたメタボローム解析を行った。(結果)昨年度の検討ではRvE1投与マウスはブレオマイシン肺線維症においてBAL中の炎症性細胞ならびに蛋白の減少さらに組織学的な線維化の程度あるいは肺内のコラーゲン産生量が減弱、さらにマウス肺機能(Lung Elastance)の改善を示した。さらにBAL中メディエーターにおいてIL-6およびCysLTsなど炎症メディエーターの抑制を認めた。さらにRvE1投与によりマウスの体重減少の抑制を認めた。EPA1000mg/kg投与群においてもコラーゲン産生量の低下を認めたため、高容量EPA投与によるブレオマイシン誘発性肺における脂肪酸代謝物のプロファイルを検討したところRvE1の産生は認められず、またアラキドン酸系の代謝物には影響を与えなかったがレゾルビンE系活性代謝産物であるRvE2を始めとした他のEPA代謝産生の増加を認めた。(結語)抗炎症性脂質メディエーターRvE1はマウスブレオマイシン誘発性モデルの線維化期においてその抑制効果があることが示唆された。一方高容量EPAにおいても線維化期の抑制を認めたが、その機序としてEPA由来の他の活性代謝産物が産生され抗線維化作用を有している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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