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2010 年度 実績報告書

呼吸器細菌感染症におけるリボゾームRNAを利用した早期診断法・病勢評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22590875
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

星野 仁彦  国立感染症研究所, ハンセン病研究センター感染制御部, 室長 (20569694)

キーワード呼吸器感染症 / 抗酸菌 / 定量的PCR / T-RFLP / リボゾームRNA / 16S rRNA
研究概要

今年度は次年度以降に実施予定の臨床検体を使用した研究を行う際に必要な標準物質を作成する作業を行った。
具体的には、呼吸器細菌感染症あるいは敗血症原因菌として主要な菌についてライソザイム処理後DNA抽出を行った。細菌特異的リボゾームRNA(16S rRNA)に対する単一プライマーを使用してPCRを施行し数種類の制限酵素でPCR産物を消化した。その後Genetic analyzer ABI PRISM 3130およびGeneScanを使用して泳動パターンを決定する。それと同時にT-RFLPパターンをin silicoで予想して実際の泳動パターンと比較した。
以上の研究と並行して、細菌を限界希釈後PCR施行しDNA ligation kitを使用してサブクローニングし、クローンをGenetic Analyzer ABI PRISM 3130を利用してダイレクトシークエンスを施行した。得られたシークエンスをNCBIのデータベースと比較して、抽出したDNAから得られたシークエンスが使用した細菌由来のものであることを確認した。またこれらのDNAを鋳型として限界希釈を行いそれを利用して定量的PCRを施行し、標準直線を引く作業を行った。
これらの結果は次年度以降に行われる臨床検体を使用した研究の基礎資料として重要である。これらの基礎資料があって初めて原因不明の臨床検体に対して対処が可能であると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Multiple cases of cutaneous Mycobacterium massiliense infection in a "hot spa" in Japan.2011

    • 著者名/発表者名
      Kazue Nakanaga
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Microbiology

      巻: 49 ページ: 613-617

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Neutrophils Activate Alveolar Macrophages by producing Caspase-6 Mediated Cleavage of Interleukin-1 Associated Kinase-M (IRAK-M).2011

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Kobayashi
    • 雑誌名

      Journal of immunology

      巻: 186 ページ: 403-410

    • 査読あり
  • [学会発表] 多剤耐性結核に対するインタフェロンガンマー吸入療法2010

    • 著者名/発表者名
      星野仁彦
    • 学会等名
      第21回抗酸菌セミナー
    • 発表場所
      国立感染症研究所ハンセン病研究センター
    • 年月日
      2010-06-07
  • [学会発表] HIV/TB in the lung:臨床研究と基礎研究のクスオーバー2010

    • 著者名/発表者名
      星野仁彦
    • 学会等名
      第一回結核研究会
    • 発表場所
      結核研究所
    • 年月日
      2010-04-06
  • [図書] 病態のしくみがわかる免疫学2011

    • 著者名/発表者名
      星野仁彦
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2012-07-19  

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