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2012 年度 実績報告書

Th17/Th1/Th2細胞優位発現マウスを用いた免疫複合体腎炎の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 22590876
研究機関筑波大学

研究代表者

楊 景堯  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90323302)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード免疫複合体腎炎 / ヘルパーT細胞
研究概要

本研究は、免疫複合体腎炎におけるTh17/Th1/Th2細胞の役割を解明することを目的としている。研究代表者はTh17、Th1、Th2細胞優位発現マウスを独自に開発し、本研究ではこれらのマウスを用いて、ヘルパーT細胞の分化制御と免疫複合体腎炎の関係の解明を試みた。免疫複合体腎炎モデルのbovine serum albumin (BSA)腎炎をそれぞれのマウスに誘導し、腎炎を解析した。Th1/Th2/Th17細胞が優位発現するT-bet過剰発現マウス(Th1優位)、GATA-3過剰発現マウス(Th2優位)、RORγt過剰発現(Th17優位)マウス、および野生型(WT)にBSA腎炎を誘導した結果、RORγt過剰発現マウスは他のマウスと比較し、尿蛋白の増加が多く、糸球体肥大、メサンギウム増殖、半月体形成などの腎炎所見が重篤であった。BSA腎炎の発症、増悪には、Th17細胞が関与している可能性が示唆されたため、Th17細胞の関与する機序をさらに解明するため、サイトカイン、ケモカインにて検討した。その結果、腎臓組織のCCR6がRORγt過剰発現マウスにて腎炎発症時に増加が確認された。さらに、腎組織のFACS解析を行ったところ、WTマウスの腎臓と比べRORγt過剰発現マウスではCCR6+IL-17+細胞の割合がBSA腎炎誘導により増加していた。以上の結果よりCCR6陽性細胞が、本実験系において病態形成に関与していることが推測された。なお、CCR6陽性細胞はTh17細胞以外も存在しているため、Th17細胞以外のCCR6陽性細胞の関わりについても、今後さらに検討が必要と考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Overexpression of RORγt under control of the CD2 promoter induces polyclonal plasmacytosis and autoantibody production in transgenic mice2012

    • 著者名/発表者名
      K. Yoh, N. Morito, M. Ojima, K. Shibuya, Y. Yamashita, Y. Morishima, Y. Ishii, M. Kusakabe, H. Nishikii, A. Fujita, E. Matsunaga, M. Okamura, M. Hamada, A. Suto, H. Nakajima, A. Shibuya, K. Yamagata, S. Takahashi
    • 雑誌名

      European Journal of Immunology

      巻: 42(8) ページ: 1999-2009

    • DOI

      10.1002/eji.201142250

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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