研究課題/領域番号 |
22590905
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター |
研究代表者 |
伊藤 孝仁 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (60362703)
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研究分担者 |
安武 健一郎 西九州大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00516726)
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 栄養 / 慢性腎臓病 / CKD-MBD / 高リン血症 / 副甲状腺機能亢進症 / PTH |
研究概要 |
3カ年を通して、まず腎不全患者の栄養摂取の実態調査を行い、制限食を行う際には摂取不足が大きな課題になることを把握した。それを前提として、適正な食事指導を行うためには、明快で患者理解が容易な指導ツールを準備する必要があると実感し、「リンビンゴ」として作成ならびに公表を行った。リンビンゴは個人間変動および個人内変動を評価した場合、既存の栄養評価ツールと同等レベルであることを確認した。また、リンビンゴによるリン摂取量評価が低栄養などの合併症を惹起することなく摂取制限を加える際の、指導指標になりえることを報告した。リンビンゴは発表後、多くの施設から使用希望があり、直接に配布を行った施設が国内35施設になるが、現在その使用感などのフィードバックを待っているところである。製薬企業を通じて無償配布した医療機関は100施設以上である。一部の施設からは使用結果について学会報告されている。本研究の目標のひとつはリンビンゴを用いて統一的なリン摂取制限量を確立することと、PTHおよびFGF23などの血清学的指標との関連性を求めることにあった。残念ながら、保存期CKD患者の腎機能予後や血清学的指標とリンビンゴによる管理との間に有意な関連性を見いだすことはできなかったが、引き続き全国の各施設と連携し有用性の検証を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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