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2011 年度 実績報告書

生理活性ペプチドの特異性を生かした新しい腎疾患治療開発に向けた基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590906
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

吉原 史樹  独立行政法人国立循環器病研究センター, 高血圧腎臓部, 医長 (70393220)

研究分担者 徳留 健  独立行政法人国立循環器病研究センター, 生化学部, 室長 (00443474)
キーワード生理活性ペプチド / 腎疾患
研究概要

アンギオテンシンII(AngII)をGC-A欠損マウス(GC-A-KO)および内皮特異的GC-A強発現マウス(GC-A-Eup)に持続投与(1.0mg/kg/day)し、内因性ナトリウム利尿ペプチドの意義を検討した。7群を作成(Wild-Saline,Wild-AngII,GC-A-KO-Saline,GC-A-KO-AngII,GC-A-KO-AngII-Hydralazine,GC-A-Eup-Saline,GC-A-Eup-AngII)し、生理食塩水およびAngIIは浸透圧ミニポンプを用い、3週間皮下投与した。ヒドララジンは飲水に添加した(0.05g/L)。収縮期血圧は、Wild-Salineと比べてGC-A-Eup-Salineで低値であり、GC-A-KO-Salineで高値あった。GC-A-KO-SalineでWild-AngII、GC-A-KO-AngII-Hydralazine、GC-A-Eup-AngIIとほぼ同レベルであり、GC-A-KO-AngIIで他の6群より高値であった。尿細管細胞萎縮や同質線維化はGC-A-KO-AngIIでWild-Saline、Wild-AngII、GC-A-KO-Saline、GC-A-Eup-Saline、GC-A-Eup-AngIIより有意に亢進し、ヒドララジンで抑制されなかった。GC-A-Eup-AngIIではWild-Salineと同レベルであった。AngIIによる髄蛋集合管のMCP-1、間質のF4/80・α-SMAの発現亢進、尿細管細胞のE-cadherin発現低下はGC-A-KOで増強した。内因性ナトリウム利尿ペプチドはAngIIによる尿細管萎縮、間質線維化、尿細管細胞と線維芽細胞の形質転換を抑制する作用を有する可能性が示唆された。'

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一部組織学的検討や分子生物学的検討の結論が得られていないため。

今後の研究の推進方策

これまでどおり、研究実施計画に基づいた検討を行い、データを論文化する。

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公開日: 2013-06-26  

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