研究課題/領域番号 |
22590938
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
川尻 真和 九州大学, 大学病院, 特任講師 (00335960)
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研究分担者 |
河村 信利 九州大学, 大学病院, 講師 (00432930)
土井 光 九州大学, 大学病院, 助教 (30423552)
松下 拓也 九州大学, 医学研究院, 客員准教授 (00533001)
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キーワード | CIDP / マイクロアレイ / 自己抗体 / 膜蛋白質 |
研究概要 |
H22年度はCIDP患者血清におけるantigen microarray解析のために、(1)患者血清の収集・解析(2)末梢神経由来膜蛋白ライブラリーの作製をおこなった。(1)患者血清においてCIDP患者50例の血清を収集し、その臨床像、CIDP診断基準への合致、電気生理学的評価を施行した。自己抗体の候補となる蛋白の検索にて、一部のCIDP患者血清にて末梢神経蛋白を標的とした自己抗体反応を免疫染色法およびウエスタンブロット法にて同定した。同抗体に反応性がみられる蛋白についてmicroarray ELISA法での幅広いCIDP症例での検索、病原性の有無に関して受動免疫マウスを作製するため、蛋白の作成をおこなっており、今後は同抗体の病的意義、生体マーカーとしての有用性を検討する。また、末梢神経由来膜蛋白ライブラリーの作製を平行しておこなった。ヒト腓腹神経標本よりmRNA抽出をおこない、strand合成、アダプター結合後、高発現ベクター(pEU-EO1)を用いてファージへの形質転換後、cDNAライブラリを作製した。今後は今回作製したヒト末梢神経cDNAライブラリよりmRNAを作製し、タイタープレート上での汎用プライマーセットを用いたsplit primer PCR法での増幅、2000種類程度の転写鋳型の作製。RNAポリメラーゼ、4NTPsを用いた転写を行い、自己抗体の標的候補蛋白のmRNAを作製する。
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