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2010 年度 実績報告書

多系統萎縮症の画像バイオマーカーの探索・確立

研究課題

研究課題/領域番号 22590955
研究機関名古屋大学

研究代表者

伊藤 瑞規  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特任助教 (50437042)

研究分担者 渡辺 宏久  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (10378177)
熱田 直樹  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90547457)
千田 譲  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (80569781)
祖父江 元  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20148315)
キーワード多系統萎縮症 / volumetry / fractional anisotropy(FA) / mean diffusivity(MD) / バイオマーカー
研究概要

名古屋大学医学部附属病院神経内科に通院している、Gilmannの診断基準でprobable以上であり、頭部MRIの撮影が可能であるMSA患者17名に、本研究の趣旨・方法などを説明し、文章によるインフォームドコンセントを得ることができた。登録できた17名のMSA患者を、臨床評価項目として神経学的診察所見(小脳失調、パーキンソニズム、自律神経障害、錐体路徴候の有無など)、臨床評価スケールとしてunitedmultiple system atrophy rating scale(UMSARS)を評価した。同時に、3.0TMR装置を用い、最適化された条件で頭部MRIを撮像した。また、半年後に同様の臨床評価、臨床評価スケール、頭部MRI撮影を行った。得られた頭部MRIから、volumetry、fractional anisotropy(FA)、mean diffusivity(MD)の情報を取得し解析した。
登録時のvolumetory、FA、MDはそれぞれコントロール群と比べて小脳、脳幹など従来から変性が強く認められる領域に異常を示していた。半年後ではコントロールと比べて登録時と同様に小脳や脳幹の変性を強く認めたが、半年間で変性が進行したと考えられる部位は、これらの従来から変性が強いと考えられている部位では進行をあまり認めず、前頭葉を中心とした大脳半球に変性が広がっていることが判明した。
バイオマーカーとして、これらの指標を用いるためには、従来から変性が強いと考えられている部位の変性を測定するよりも、大脳半球、特に前頭葉を測定した方がよいことが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 多系統萎縮症における経時的なvolumetry・拡散テンソル像の検討2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤瑞規
    • 学会等名
      日本神経学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-05-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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