研究課題/領域番号 |
22590962
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大槻 美佳 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 准教授 (10372880)
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研究分担者 |
中川 賀嗣 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (40273718)
菊池 ひろみ 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80433134)
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キーワード | 脳 / 高次脳機能障害 / 心理検査 / 多発性硬化症 |
研究概要 |
平成23年度の研究の成果は以下である。1)BRB-Nの標準データ収集に関しては、遅延していた昨年からの繰り越し分が終了してから、引き続き、BRB-Nの標準データ作成のための健常被験者のデータ収集を継続した。健常被験者の年齢は20歳代から60歳代、BRB-NのバージョンAとBの両者を合わせ、データ数は最終的に151件に達した。2)健常被験者のデータに関して、年齢別、男女別の分布を分析した。この際に、統計解析の専門家から助言、アドバイスを得、研究分担者とディスカッションを行った。その結果、年齢、男女に不均衡があることが指摘され、適切な統計解析のために、どの年齢層の男女何名ほど不足しているか明らかにした。(不足していたのは、20~30代では、男性数名、50歳代は男性10名以上、60歳代は女性10名以上であった)そこで、それらの被験者を追加するよう、募集の準備を行った。3)また、多発性硬化症の患者のデータ収集の試みも開始した。患者に関しては、他共同研究のグループとともに、個別にBRB-N1日本語版を使用を試みた。その結果に関しては、多発性硬化症患者の認知機能の評価と、臨床症状や病理所見の整合などを考察した論文に別途まとめた。現時点で投稿中である。(論文題名は「Cognitive impairment and neurodegeneration in neuromyelitis optica」)である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成22年に研究協力者の所属変更などで、BRB-Nのデータ収集が遅れて繰り越しいただいた。平成23年度は、加えて、研究代表者の所属変更、統計解析者の所属変更など、研究環境を取り巻く状況が変化し、体制確立に若干の時間を要したため、遅延の分が全て取り戻せてはおらず、やや遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
研究体制は既に整ったので、本年度は全てに優先させて本課題を施行する予定である。研究計画の変更はない。
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