今後の研究の推進方策 |
ChREBPノックアウトマウスの繁殖に時間がかかったものの、現在では順調にマウスの繁殖が行なえており、実験に用いるのに十分な数が確保できるようになった。従って、今後の実験計画には影響がないと思われる。次年度が最終年度のため、同マウスを用いて、生体におけるChREBPの概日リズム形成における寄与を生体レベルで明らかにしていく。具体的には野生型をコントロールとして、ChREBPノックアウトマウスにおける血清パラメーターの経時的な測定(8:00,14:00, 20:00, 2:00, 8:00の計5ポイントに採血を行ない、血糖、インスリンに加えて、レプチンやコルチゾールなどを測定する)および末梢組織(肝臓、白色および褐色脂肪組織)での時計遺伝子およびChREBP標的遺伝子の発現レベルを経時的8:00,14:00, 20:00, 2:00, 8:00の計5ポイント)に定量的PCR法を用いて検討する。さらには活動量変化、酸素消費量などの測定も可能であれば行なう。また、本計画で明らかにされたChREBP標的遺伝子(PPARα、KLF10、DEC1など)発現アデノウイルスを感染させたマウスを用いて、血清パラメーター(概日リズムを形成するレプチンやコルチゾールなど)の経時的な測定および末梢組織(肝臓、白色および褐色脂肪組織)での時計遺伝子およびChREBP標的遺伝子の発現変化を経時的に定量的PCR法を用いて検討する。
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