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2010 年度 実績報告書

プログルカゴン遺伝子由来ペプチドの糖代謝における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590974
研究機関名古屋大学

研究代表者

尾崎 信暁  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70378082)

研究分担者 大磯 ユタカ  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40203707)
林 良敬  名古屋大学, 環境医学研究所, 准教授 (80420363)
清野 祐介  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (80534833)
キーワードインスリン分泌 / GIP / グルカゴン
研究概要

プログルカゴン遺伝子由来ペプチドを欠損するマウス(Gcg^<gfp/gfp>)における糖代謝についてインスリン分泌能及び腸管からの糖吸収について検討した。
インスリン分泌能-インクレチン分泌を惹起しない腹腔内ブドウ糖負荷試験(IPGTT)においても、対照マウス(Gcg^<+/+>)に比ベインスリン分泌の亢進を認めた。また、単離膵島においてもブドウ糖によるインスリン分泌は、2.8mMブドウ糖刺激において約2倍、16.7mM刺激にて約8倍の増加を認めた。
膵島の形態学的検討-α/β細胞比はGcg^<+/+>に比べGcg^<gfp/gfp>において著明に増加したが、β細胞量に変化はなかった。最近、膵α細胞にGIPが発現し、インスリン分泌を惹起する可能性が示唆された。そこで、免疫組織染色を行い、膵島におけるGIPの発現を検討した。不思議なことに、Gcg^<gfp/gfp>においてGIPはα細胞のみならず、β細胞にも発現が認められた。また、IPGTTにおいてGIP分泌の増加を認めた(Gcg^<+/+>:544±69、Gcg^<gfp/gfp>:930±138pg/ml, p<0.05)。
腸管からの糖吸収-キシロース吸収試験で、Gcg^<gfp/gfp>はGcg^<+/+>に比べキシロース吸収に有意な差を認めなかった。また、腸管における糖輸送担体(GLUT2、GLUT5、SGLT1)の発現も、有意な変化はなかった。
これらの結果から、膵α細胞は、膵β細胞からのインスリン分泌を制御する可能性が示唆された。膵島におけるα細胞とβ細胞の新たなネットワークを示唆するもので、その意義は大きい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] プログルカゴン遺伝子GFPノックインマウスにおける膵β細胞機能と形態学的評価2010

    • 著者名/発表者名
      深見亜也子
    • 学会等名
      第53回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
    • 年月日
      2010-05-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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