研究課題
Cre-loxPシステムを用いて部位特異的欠損が可能なGIP受容体欠損マウスをすでに作成し、ジャームラインヘトランスミットしたマウスを得られた。adipocyte P2(aP2)promoter下CreマウスとRat insulin promoter(RIP)下Creマウスも既に入手している。現在、Lox P-GIP受容体ホモマウス,RIP-creホモマウスと交配行い、β細胞特異的GIP受容体欠損マウスに関して平成23年度6月をめどに脂肪細胞特異的GIP受容体欠損マウスに関して9月をめどにGIP受容体発現量を評価する予定である。loxpシステム作動による組織特異的GIP受容体欠損の有無を判定するため、単離膵島によるGIPに対するインスリン分泌能や脂肪組織や膵島上のGIP受容体mRNA発現量の評価法は、23年度の研究で確立した。また今後、高脂肪食負荷に伴う臓器特異的GIP受容体欠損マウスの体重変化を検討するため、11%と通常食と60%高脂肪食を野生型マウスと全身性GIP受容体欠損マウスに対して投与したところ、60%高脂肪食では通常食に比較して負荷10日目には有意な増加を示し、負荷6週目には負荷前に比較して27%の体重増加を認めた。一方、全身性GIP受容体欠損ホモ欠損マウスでは負荷6週目の体重増加は9%にとどまったが、ヘテロ欠損マウスでは24%の体重増加を認め、野生型マウスと有意な差を認めなかった。以上からGIP受容体の完全欠損でなければ、マウスの表現系には影響しない可能性が示唆された。
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