研究課題
我々は、これまでAGRPニューロンにおける3-phosphoinositide-dependent protein kinase 1 (PDK1)のノックアウトマウス(AGRPPdk1^<-/->)が、コントロールマウスに比べ、エネルギー消費、行動量の増加、体重の低下を示し、同ニューロンでの転写活性抑制型FoxO1(△256FoxO1)の過剰発現が、その表現型を抑制することを報告した(PLoS ONE 6(4):el8324.doi:10.1371/journal.pone.0018324)。しかしながら、Pdk1-Foxo1のAGRPニューロンにおける標的遺伝子の同定には至らなかった。本研究では、PDK1のノックアウトおよび転写活性抑制型FoxO1の過剰発現による同ニューロンの遺伝子発現の変化をニューロン特異的に解析し、PDK1-Foxo1経路の標的遺伝子を同定することを目的とした。当該年度において、直接にAGRPニューロンの遺伝子発現解析を目的に可能にする方法として、Translating Ribosome Affinity Purification (TRAP)法を確立するため、まず、EGFPとlarge-subunit ribosomal protein L10aのN末端との融合蛋白をAGRPニューロン特異的に発現させるトランスジェニックマウスの作製を試みた。現在1ラインが、陽性であることを、確認し、AGRP-Creトランスジェニックマウスと掛け合わせ、両マウスのダブルミュータントマウスを得ている。今後、AGRPニューロン特異的なEGFP-L10a蛋白の発現を、免疫染色により、確認する予定である。
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