• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

Gタンパク質共役受容体の機能選択的活性化と疾患・制御

研究課題

研究課題/領域番号 22591008
研究機関東京大学

研究代表者

槇田 紀子  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60353455)

研究分担者 飯利 太朗  東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (90313022)
キーワード受容体 / Gタンパク質 / 機能選択性 / 疾患 / 制御
研究概要

1)受容体の機能選択的(Functionally selectiveな)活性化の解析:
(1)Ca感知受容体をモデルとする自己抗体を解析
複数の後天性低カルシウム尿性高カルシウム血症症例をスクリーニングし、自己抗体を発見、解析した。
(2)自己抗体のクローニング
抗体の作用部位と変異体との相関、局在を検討するため、自己抗体のクローニングを開始した。一部のクローンでは、自己抗体の活性が確認された。
2)V2バソプレッシン受容体の変異との活性化と作動薬による調節
(1)疾患(SIADH様疾患と尿崩症)で発見されたV2バソプレッシン受容体の活性型および尿崩症で新規に発見された不活性型変異体を解析した。それぞれconstitutive activityおよびpartial defectを明らかにした。
(2)V2受容体をモデルにGタンパク質活性化機構と細胞膜への局在とその障害メカニズムへの示唆を得た。
(3)Pharmacochaperoneによるrescue_V2受容体作動薬との相互作用を検討し、V2受容体作動薬のpharmacochaperoneとしての作用を確認した。今後、機能喪失性変異による尿崩症の治療薬開発への貢献が期待される。
3)レセプターの活性化とシグナル分子の細胞内局在のイメージング
アゴニストによる受容体の活性化と連動したシグナル分子の局在変化の基礎検討を行い、病態と薬剤作用を視覚化の基礎検討を行った。
今後、受容体とGタンパク質およびアレスチンなどの相互作用分子との連関と局在の解析への貢献が期待される。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Sunitinib induces hypothyroidism with a markedly reduced vascularity2010

    • 著者名/発表者名
      Makita N, et al.
    • 雑誌名

      Thyroid

      巻: 20 ページ: 323-326

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Long-term clinical course of IgG4-related systemic disease accompanied by hypophysiti2010

    • 著者名/発表者名
      Hori M, et al.
    • 雑誌名

      Endocrine J

      巻: 57 ページ: 353-356

    • 査読あり
  • [雑誌論文] カルシウム感知受容体-アロステリックな制御と疾患・薬剤2010

    • 著者名/発表者名
      槙田紀子、飯利太朗
    • 雑誌名

      医学のあゆみ

      巻: 233 ページ: 773-783

  • [学会発表] Vasopressin V2 receptor mutants in partial nephrogenic diabetes insipidus2011

    • 著者名/発表者名
      Iiri T, et al.
    • 学会等名
      Gordon Research Conference
    • 発表場所
      Ventura, USA
    • 年月日
      2011-01-10
  • [図書] 最新G蛋白質共役受容体研究2010

    • 著者名/発表者名
      飯利太朗、槙田紀子
    • 総ページ数
      29
    • 出版者
      医歯薬出版
  • [備考]

    • URL

      http://plaza.umin.ac.jp/~kid-endo/a-3-12.html

  • [産業財産権] βアドレナリン受容体医薬品候補化2010

    • 発明者名
      飯利太朗・槙田紀
    • 権利者名
      飯利太朗・槙田紀
    • 産業財産権番号
      特願2010-241688
    • 出願年月日
      2010-10-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi