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2010 年度 実績報告書

均衡型および不均衡型転座の解析に基づく造血器腫瘍の発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22591037
研究機関神戸大学

研究代表者

山本 克也  神戸大学, 医学部, 非常勤講師 (60306199)

研究分担者 松井 利充  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (10219371)
キーワード染色体転座 / 悪性リンパ腫 / TFL遺伝子 / 骨髄異形成症候群
研究概要

【TFLの分子制御機構の解析】
TFLがC末端領域に有するZn motifを欠失させたベクターを構築した。それを用いて細胞周期・細胞内局在の検討を行いTFLによる変化が解除されるかどうかを検討している。またTFLの免疫沈降を行い、結合しているRNAからRT-PCRを行うことでTHLに結合するmRNAを検索中である。
【TFLノックアウトマウスの解析】
TFLノックアウトマウスは正常に生まれ、現在正常に成長を続けている。今後その表現型の解析を進めていく。さらにBCL2を過剰に発現しているトランスジェニックマウスとTFLノックアウトマウスを交配させることで、患者でおこった状況をマウス個体内で再現しリンパ腫を発生させるモデルを作成中である。
【マウスES細胞のリンパ球への分化誘導実験】
TFLがリンパ球のどの分化段階で発現してくるのかを検討するため、マウスのES細胞をリンパ球に分化させる実験を行っている。
【der(5;19)(p10;q10)転座切断点のFISH法による解析】
5番・19番染色体の動原体領域をカバーするプローブを赤・緑に標識して順次分裂細胞で2-color FISHを行い、正常染色体及びder(5;19)上のシグナルの強度を測定している。der(5;19)におけるシグナルの減弱の程度を定量的に評価し、症例ごとにalphoid DMAのどの領域に切断点が存在するかを同定する予定である。さらに造血器腫瘍の新規症例で見られた染色体異常を、FISH法・SKY法を用いて解析を進めている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Unbalanced whole-arm translocation der(18;21)(q10;q10)is a recurrent cytogenetic aberration appearing during progression in myeloid leukemias2010

    • 著者名/発表者名
      Katsuya Yamamoto
    • 雑誌名

      Leukemia Research

      巻: 34 ページ: e39-e41

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Therapy-related, mixed phenotype acute leukemia with t(1;21)(p36;q22)and RUNX1 rearrangement2010

    • 著者名/発表者名
      Katsuya Yamamoto
    • 雑誌名

      Cancer Genetics and Cytogenetics

      巻: 201 ページ: 122-127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A novel unbalanced whole-arm translocation der(3;10)(q10;q10)in acute monocytic leukemia2010

    • 著者名/発表者名
      Katsuya Yamamoto
    • 雑誌名

      Cancer Genetics and Cytogenetics

      巻: 199 ページ: 134-138

    • 査読あり
  • [学会発表] 新たなdicentric chromosome dic(9;9)(p12;q34)を認めたt(14;18)陰性濾胞性リンパ腫2010

    • 著者名/発表者名
      山本克也
    • 学会等名
      第72回日本血液学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2010-09-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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