研究課題
本研究では、PNHクローンを標的としたワクチン療法の可能性を検討するために、PNHクローンの異常発現遺伝子の同定、新規PNH特異的HLA拘束性ペプチドワクチンの候補遺伝子を同定すること、PNH症例の骨髄細胞を移植したNOD/SCID/gamma(null) (NOG) マウスにてWT1ワクチンを用いて、治療(免疫療法)の評価系を作成する。現在までPNHクローンの増殖・拡大に関与する候補遺伝子としてWT1、EGR-1、TAXREB107、抗アポトーシス関連遺伝子、HMGA2が報告されているが、PNHクローンにおける遺伝子を網羅的に検討してはおらず、これらの遺伝子がPNHクローンの拡大につながるかは未だに結論がついていない。現在まで、我々はPNH11症例の骨髄細胞よりCD59+AC133+細胞およびCD59– AC133+ 細胞の分離を行った。これらの細胞よりTotal RNAを抽出し、>14,000 human genesに相当する>22,000 プロ―べセットを用いた、 Mano Hら(Blood, 98, 422-427, 2001)がMDSと急性白血病症例を対象として行ったAC133細胞でのDNAマイクロアレイ法にて遺伝子発現の異常性を検索した。NOD/SCID/gamma(null) (NOG) マウスでのPNH症例由来の骨髄細胞の移植実験を行っている。生着、GVHDなどに問題があり、CD34陽性細胞あるいはAC133+ 細胞の移植実験を行う予定である。これらの研究は本学TRセンターとの協力で現在進行中である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2012 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 1件)
Exp Hematol Oncol
巻: 1 (1) ページ: 28
DOI:10.1186/2162-3619-1-28
Br J Haematol
巻: 156 (3) ページ: 383-387
DOI:10.1111/j.1365-2141.2011.08914.x
Int J Hematol
巻: 95 (1) ページ: 86-94
DOI:10.1007/s12185-011-0976-7
Exp Hematol
巻: 40 (8) ページ: 675-681
DOI:10.1016/j.exphem.2012.03.003
巻: 96 (5) ページ: 624-630
DOI:10.1007/s12185-012-1186-7
International Journal of Hematology
巻: 95 ページ: 660-667
10.1007/s12185-012-1077-y