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2011 年度 実績報告書

AIF-1分子の機能解析と関節リウマチの治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591080
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

川人 豊  京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (50336731)

研究分担者 河野 正孝  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (60405256)
内藤 祐二  京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (00305575)
太田 光煕  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (00330423)
キーワードAIF / IL-6 / ケモタキシス
研究概要

研究の目的
Allograft-inflammatory factor-1(AIF-1)は、ラットの心移植に伴う慢性拒絶反応において移植片局所に浸潤するマクロファージから検出された分子である。本研究の主な目的は、AIF-1が単核球に誘導する分子のmRNAの網羅的解析をMicroarrayにより行い,AIF-1の生化学活性を検討した上で、関節リウマチなどの免疫疾患における病因的意義を解明し、これら疾患の治療薬の開発につながる知見を得ることにある。
本年度の結果
前年度の研究で、慢性GVHDマウスモデルは皮膚の硬化部位に一致したIL-6、AIFの発現増強、AIFによるヒト培養線維芽細胞でのIL-6の産生のほか、線維芽細胞の走化性明らかにした。また、ヒト末梢血のCD14陽性細胞にリコンビナントAIF添加で発現するmRNAを網羅的に解析した結果、IL-6を含むサイトカインやケモカインの数種類の遺伝子誘導が明らかになった。H23年度は、ELISA法により蛋白レベルで解析を進め、IL-6の他CCL1とCCL3などのケモカイン産生されることを明らかにした。他のケモカインも候補にあがるが、現在のところ蛋白レベルでの産生増強傾向を示す結果は得られていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

AIFの生物学的機能としての単核球の走化性については、ほぼ証明できる状態に至っている。現在、AIFトランスジェニックマウスに関節炎の誘導実験を開始しており、進行状況に大幅な遅れはないと考えている。

今後の研究の推進方策

末梢血CD14陽性細胞は、AIF刺激でCCL1、CCL3などのケモカインを産生するため、末梢血CD14陽性細胞をリコンビナントAIF-1で24時間刺激した培養上清を使用し、ヒト末梢血単核球での走化性を現在検討している。走化性を有している傾向が示されているが、今後n数を増やし、有意差検定していく。また、AIFトランスジェニックマウスにcollagen induced arthritisを誘導し、コントロールマウスに比較し、関節炎や骨破壊の増強があるかを観察し、AIF-1の関節炎発症のメカニズムをAIF関連分子とともに検討する。

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公開日: 2013-06-26  

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