研究概要 |
AIF-1 の生物学的活性を検討するため、これまでの研究で、ヒト末梢血のCD14 陽性細胞にリコンビナントAIF(rhAIF-1)添加で発現するmRNA を網羅的に解析した結果、IL-6の他、CCL1,CCL2/MCP-1, CCL3/MIP-1a,CCL7/MCP-3, CCL20/MIP-3aなどのケモカインでRNA up-regulateを認めた。 本年度は、これらの分子の蛋白レベルの発現をELISA法で測定した。その結果、Negative Control群と比較して、AIF-1 100ng/ml群でIL-6とCCL3に有意な産生亢進を認めたが、CCL1,CCL2/MCP-1, CCL7/MCP-3 とCCL20/MIP-3αの産生は軽度であった。Cell Migration Assayで、rhAIF-1を100ng/mlを添加したCD14陽性細胞の培養上清でPBMCの遊走能を示した。 このように、AIF-1の刺激によってCD14陽性細胞から産生された上記のサイトカイン・ケモカインが、末梢血単核球を細胞遊走させることが明らかになった。
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