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2010 年度 実績報告書

リウマチ滑膜炎特異的に発現する新規滑膜増殖因子SPACIA1に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591088
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

藤井 亮爾  聖マリアンナ医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10333535)

キーワード関節リウマチ / 滑膜炎 / 滑膜細胞 / SPACIA1
研究概要

関節の滑膜炎に伴う滑膜細胞の異常増殖は関節リウマチの主徴の1つであるにも関わらず、そのメカニズムについては意外なほど分かっていることが少ない。本研究では、全ゲノムを対象としたスクリーニングにより見出した新規滑膜細胞増殖因子SPACIA1について以下の1~3を明らかにし、リウマチ滑膜細胞増殖の分子レベルでの理解を目指している。
1、SPACIA1の発現制御メカニズムについて
SPACIA1は滑膜炎に伴って滑膜細胞で発現誘導され、その細胞増殖を制御する。そこでまずSPACIA1遺伝子のプロモーター解析を行なった。その結果、SPACIA1遺伝子の転写開始点から約200bp上流までの領域にコアプロモーターが存在することが明らかとなった。この領域内にはNF-κB結合部位様の配列が認められ、そこに点変異を導入してレポーターアッセイをおこなったところ、ほぼそのプロモーター活性は消失した。一方でTNF-αやLPSなどのNF-κB誘導刺激に対してこのコアプロモーターが不応答であることも確認した。今後この部位に結合する転写複合体を同定していく予定である。
2、SPACIA1による滑膜細胞増殖制御メカニズムについて
SPACIA1による滑膜細胞増殖の制御を分子レベルで明らかにするために、まずSPACIA1が直接結合する因子をYeast two-hybrid法により特定することとした。その結果、いくつかの転写因子や転写後調節に関わる因子が得られた。今後は、それぞれの結合を機能的な側面から検証していく予定である。
3、SPACIA1は関節リウマチの原因因子か?
リウマチ動物モデルの1つであるコラーゲン誘導関節炎(CIA)を用いてSPACIA1遺伝子の役割をしらべるため、まずSPACIA1ノックアウトマウスをCIAに適したDBA1/J系統へ戻し交配を行なっており、計画通り順調に進んでいる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] リウマチ滑膜炎特異的に発現する新規滑膜増殖因子SPACIA12010

    • 著者名/発表者名
      藤井亮爾
    • 学会等名
      日本リウマチ学会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル(兵庫県)
    • 年月日
      2010-04-24
  • [備考] H.23.4.12現在、改編準備中

    • URL

      http://www.marianna-u.ac.jp/ims/index.htm

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公開日: 2012-07-19  

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