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2012 年度 実績報告書

宿主自然免疫の解析による新しい深在性真菌症診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591109
研究機関長崎大学

研究代表者

田代 隆良  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40163456)

研究分担者 掛屋 弘  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40398152)
今村 圭文  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90467960)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード深在性真菌症 / 肺真菌症 / 感染症診断学 / dectin-1
研究概要

【目的】深在性真菌症の診断は一般的に困難で、最適検体を得るには侵襲的アプローチが必要になることが多く、検体が得られても原因菌の分離培養の成功率は必ずしも高くない。そこで、深在性真菌症における宿主免疫応答反応を解析することで、深在性菌真菌症の診断や治療効果判定に役立つ診断ツールを開発するための研究を行った。
【方法】(1) in vitroにおける真菌に対する宿主細胞の免疫応答を解析するために、ヒト単球THP-1細胞を異なる成長期のAspergillus fumigatus菌体で刺激した。刺激開始6時間後の培養上清中の各種サイトカイン量を、市販のELISAキットを用いて測定した。(2) 深在性真菌症患者の単球膜上のdectin-1とCD64の発現量の測定するために同意が得られた肺真菌症患者から末梢静脈血を採取し、単球上のdectin-1とCD64の発現量を測定した。
【結果と考察】(1) IL-8、TNF-α、IL-1β、MCP-1を測定したところ、いずれのサイトカインもresting conidiaの状態から12時間培養したAspergillus fumigatus菌体で刺激した場合に最も産生量が増加した。(2) 健常ボランティアに対し、肺真菌症のdectin-1、CD64の平均値は高い傾向であったが、統計学的な有意差は認められなかった。肺真菌症のなかで慢性肺アスペルギルス症群と健常ボランティア群を比較した場合は、dectin-1は高値の傾向を示し、CD64は有意差をもって高値を示した。
以上の結果より、(今回は症例数が十分ではなく統計学的有意差は認められなかったが)肺真菌症の診断法として、宿主免疫反応を測定する有用性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肺真菌症診断における宿主免疫細胞表面Dectin-1測定の有用性の検討2013

    • 著者名/発表者名
      今村圭文
    • 学会等名
      第87回日本感染症学会学術講演会・第61回日本化学療法学会総会 合同学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20130605-20130606

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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