• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

新規蛋白抗原検出による接合菌症の早期診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591110
研究機関長崎大学

研究代表者

掛屋 弘  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40398152)

研究分担者 河野 茂  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80136647)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード接合菌 / シグナルシークエンス / 診断キット
研究概要

主に血液疾患などの免疫抑制患者に発症する深在性真菌症である接合菌症の早期診断に有用と考えられる血清診断法の開発研究を試みた。我々は、真菌研究における新しいアプローチであるシグナルシークエンストラップ法を利用し、接合菌(最も分離頻度が多いRhizopus oryzae臨床株を使用)の膜蛋白質および分泌蛋白質を網羅的に同定して、抗原蛋白(候補A抗原)を候補に選出した。その結果、最も多い163のクローンを占めた蛋白(候補A:hypothetical protein、226アミノ酸から構成される約23kDaの蛋白)および2番目に多い45のクローンが得られた蛋白(候補B:predicted protein、486アミノ酸から構成される約46kDaの蛋白)を選出。その後、候補A抗原を検出するELISAキットを作成し、その評価を行った。その結果、候補A抗原は、R. oryzae、R microspores、R microspores var var. rhizopodiformis培養上清中に検出できることを確認した。一方、候補A抗原はAspergillus fumigatusやCandida albicans、Cryptococcus neoformans、他の接合菌種の培養上清中には検出されなかった。また、候補A抗原は、 R. oryzae、R microspores、R microspores var var. rhizopodiformisの培養上清中に経時的に増加していた。また、それらの接合菌を免疫不全マウスに肺感染させ、数日後に採血して、ELISAキットにて検出を試みた。その結果、血清中にも候補A抗原は検出可能であることが示唆された。現在、候補B抗原(46kDa蛋白)に関しても、ELISAキットの評価を開始している。今後、接合菌症の早期診断法としてのさらなる評価を試みる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新規蛋白抗原を使用した接合菌症の早期診断法開発の試み

    • 著者名/発表者名
      掛屋 弘
    • 学会等名
      第14回真菌症フォーラム
    • 発表場所
      東京

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi