研究課題/領域番号 |
22591135
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
桃井 真里子 自治医科大学, 医学部, 教授 (90166348)
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研究分担者 |
森 雅人 自治医科大学, 医学部, 講師 (10337347)
齋藤 真理 自治医科大学, 医学部, 講師 (10424011)
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キーワード | 自閉性障害 / CADM1 / 自閉性障害関連遺伝子 / ERストレス |
研究概要 |
自閉性障害(ASD)の分子病態の解明、および治療介入可能となるモデル作成を目的として研究を遂行した。平成22年度には、申請者らが報告したASD関連遺伝子変異が、培養細胞系で神経突起伸展不全をきたすこと、変異タンパクによってERストレスが惹起されることを示した。 平成23年度には、CADM1KOマウスが、言語障害もであるマウスであるFoxp2(R552H)と同様に、マウスのコミュニケーションツールであり人の言語機能のモデルと考えられるUSV(超音波vocalization)の障害をきたすことを示した。また、Foxp2(R552G)マウスでは小脳Purkinje細胞でCadm1タンパク発現が低下していたことから、Foxp2変異によるUSVの障害には、Cadm1発現不全も関連する可能性がある。 これらから、Cadm1-KOマウスは、言語機能モデルとしてのUSVの障害を呈し、社会性の低下も示すことから、ASDモデルマウスとして治療介入に使用できると考えられた。治療指標としては、行動解析、USV,の臨床形質と同時に、2010に示したERストレス活性化の修飾が利用できると考えられた。
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