研究課題/領域番号 |
22591142
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
古賀 靖敏 久留米大学, 医学部, 教授 (00225400)
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研究分担者 |
西岡 淳子 久留米大学, 医学部, 助教 (00449919)
POVALKO Nataliya 久留米大学, 医学部, 准教授 (10399181)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ミトコンドリア / 電子伝達系酵素 / 老化 / 複合体II / エネルギー産生系異常 / Klotho遺伝子 / KOマウスモデル / 早老症 |
研究概要 |
Klotho 遺伝子のノックアウトマウス(Klotho KO マウス)では、ヒトの老化に類似した種々の症状を来すことから、老化現象に関わる重要な遺伝子として報告された。この遺伝子は、グリコシダーゼ遺伝子ファミリーに属し、膜型と分泌型タンパクとして存在することが示された。最近、膜型Klotho タンパクは、膜レセプターとしてFGF23分子と結合する事で、細胞内シグナル伝達を司り、カルシウムとリンの生体内恒常性に重要な機能を担っていることが報告された。しかしながら、Klotho遺伝子の構造から想定されるその他の機能として、グリコシダーゼ活性を介した種々の酵素反応の制御、分泌型タンパクとしての全身臓器を標的とした機能に関しては、未だ解明されていない。我々は、Klotho KO マウスにおける老化現象とミトコンドリア機能障害のネットワークを解明することが目的である。Klotho KOマウスでは、電子伝達系の酵素活性の中で、複合体IIが選択的に早期に低下する事を見いだした。Klotho分子の機能と複合体IIの分子集合成熟過程で、どのような接点があるのかを解明するために、Klotho KOマウスでの1)ミトコンドリアDNAの量的質的異常の検討、2)複合体IIの4つのサブユニットすべての遺伝子発現状態の解析、3)Klotho KOマウス培養細胞系での複合体II遺伝子発現に与えるKlotho分子の影響に関し検討し、Klotho分子種の機能とミトコンドリア電子伝達系酵素の活性発現調節の接点を解明した。その結果、ミトコンドリアDNA量は、加齢とともに有意な変動は診られなかった。一方、複合体IIの遺伝子支配領域のDNA量は変化しないものの、複合体IIのRNA転写量が有意に低下することを見出した。この知見は、現在投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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