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2012 年度 実績報告書

線維芽細胞を用いた遺伝子導入による先天性副腎皮質過形成の治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591148
研究機関独立行政法人国立成育医療研究センター

研究代表者

内木 康博  独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (20470007)

研究分担者 勝又 規行  独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (10260340)
小野寺 雅史  独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (10334062)
深見 真紀  独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (40265872)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード先天性副腎皮質過形成 / 遺伝子治療 / レトロウィルスベクター / アデノウィルス関連ウィルスベクター / ips細胞 / 21水酸化酵素欠損症
研究概要

本研究の目的は21水酸化酵素欠損症のモデルマウス(Cyp21a1欠損マウス)を用い、非侵襲的な遺伝子治療を確立することであった。まずCyp21a1欠損マウスから初代培養して得られた線維芽細胞にレトロウイルスベクターを用いてCyp21a1遺伝子を発現させることで培養液中のプロゲステロンがデオキシコルチコステロンに代謝されることを確認した。次にCyp21a1遺伝子を発現させた線維芽細胞をCyp21a1欠損マウスの皮下に自家移植することで血液中のプロゲステロンが21位水酸化を受けてデオキシコルチコステロン(DOC)に代謝されるのを確認した。ただし本法では線維芽細胞の増殖に時間がかかるため乳児期の治療が困難であった。
次に新生児期、乳児期のCyp21a1欠損マウスはステロイド補充がないと死亡してしまうため、乳児期早期にCyp21a1遺伝子を導入する目的で、Cyp21a1欠損マウスからips細胞を樹立し、それにレトロウィルスベクターを用いてCyp21a1遺伝子を発現する細胞系を樹立した。この方法では線維芽細胞を初代培養する必要が無く、乳児期早期に腹腔内に移植してCyp21a1欠損マウス体内にCyp21a1遺伝子を導入することが可能であった。これによってDOCの産生の改善は認めたものの未分化なips細胞の移植によってほとんどが腹腔内で腫瘍形成し、今後の安全性の確立が課題として残った。
次に線維芽細胞を初代培養する過程を省く目的で、Cyp21a1欠損マウス体内に直接ベクターを用いて遺伝子を導入する方法を検討した。AAVベクターはレトロウィルスベクターとは異なり、細胞分裂の頻度が少ない分化細胞にも効率よく導入することができる。よってアデノウィルス関連ウィルスベクター(AAVベクター)を使ってCyp21a1欠損マウス内にCyp21a1遺伝子導入を行う事を試みたところ、血液中のプロゲステロンが他の方法より効率よくDOCに代謝されることが確認できた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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