研究課題
本研究の目的は、IL-18関連分子群とHLA特異的ペプチド薬のアゴニスト・アンタゴニストとしての機能解析をふまえ、薬剤としてのポテンシャルの違いを、生物機能、タンパク安定性、タンパク構造学的に検討することである。特に、アレルギー、自己免疫疾患での炎症性変化の進展を抑制するための新たな手段としてのサイトカイン制御及び、抗原特異的な獲得免疫の起点であるHLAペプチド複合体とT細胞レセプターの認識機構を制御する分子薬の解析を行うことにある。具体的には、新規阻害分子の細胞機能解析及びタンパク質相互作用解析を行うが、すでに得られている阻害分子をもとにして、各種免疫細胞を用いた細胞アッセイにて機能分析を行い、その活性の分子メカニズムを特定してきた。候補薬剤分子を対象として、現有するハイスループット分子間相互作用解析装置(蛍光相互作用解析装置及び表面プラズモン解析装置等)を用いた実際のスクリーニングを行い、分子間相互作用解析に必要なリコンビナントタンパク質が必要であるが現時点までにすでに発現・精製法を確立した。また、決定した立体構造を基にしたin silico分子設計を行い、アンタゴニスト・部分アゴニスト等(低分子及びペプチド)のスクリーニングを行った。
2: おおむね順調に進展している
これまで培ってきた技術が応用可能な状態まで進展してきたため
現在までの方針を継続して、研究を進める。特に大きな変更を行うことを予定していない。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)
Int J Mol Med
巻: 29 ページ: 153-8
doi:10.3892/ijmm.2011.841
J Allergy Clin Immunol
巻: 129 ページ: 578-80
Br J Haematol
巻: 153 ページ: 675-6
doi:10.1111/j.1365-2141.2011.08640.x