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2010 年度 実績報告書

インターロイキンー8を介した末梢血幹細胞動員の分子機序の解明と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 22591164
研究機関鹿児島大学

研究代表者

岡本 康裕  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30398002)

研究分担者 河野 嘉文  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (20260680)
キーワードインターロイキン-8 / G-CSF / 幹細胞 / 血管内皮 / 好中球 / 動員
研究概要

顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与時に、好中球と血管内皮の相互作用によってインターロイキン-8(IL-8)が産生される分子機序をin vitroで解明し、次に臨床での末梢血造血幹細胞の安全で効率的な動員方法を確立することを目的としている。これまで、G-CSFで刺激した正常好中球と血管内皮細胞(HUVEC)を2日間共培養し、好中球、HUVECを分離し、それぞれからmRNAを抽出し、アレイ法(アフィメトリクス社製GeneChip[○!R]アレイ)でmRNAの発現を測定した。アレイ法のコントロールには、個別に培養した好中球とHUVECから抽出したmRNAを用いた。二つのアレイ法の結果から、発現に差のある遺伝子をリストアップした。このうち、10は好中球で、12は血管内皮でmRNAの発現が増加していることをreal time-PCRでも確認した。さらに、それぞれ5と6の遺伝子産物が、好中球とHUVECのそれぞれの細胞膜上に存在することをFACS確認した。これらの検討で、上記の遺伝子産物が、好中球と血管内皮の相互関係によってIL-8の産生に関与する可能性があることが判明した。これらの遺伝子産物が本当にIL-8産生に関与しているかどうか更に機能実験等で確認する必要があるが、もし産生に関与していることが確定すれば、それらの分子機序の調節機構を検討することによって、健常人からのG-CSFによる末梢血幹細胞採取に応用することが可能となり、非常に重要な知見となる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Unexpectedly High AUC Levels in a Child who Received Intravenous Busulfan prior to Stem Cell Transplantation.2010

    • 著者名/発表者名
      Nishikawa T, Okamoto Y, et al
    • 雑誌名

      Bone Marrow Transplant

      巻: 45 ページ: 602-604

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Serum derivative of reactive oxygen metabolites (d-ROMs) in pediatric hemato-oncological patients with neutropenic fever.2010

    • 著者名/発表者名
      Nishikawa T, Okamoto Y, et al
    • 雑誌名

      Pediatr Blood Cancer

      巻: 55 ページ: 91-94

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Successful Bone Marrow Transplantation for Children with Aplastic Anemia based on a Best-Available Evidence Strategy.2010

    • 著者名/発表者名
      Okamoto Y, Kodama Y, et al.
    • 雑誌名

      Pediatr Transplantation

      巻: 14 ページ: 980-985

    • 査読あり
  • [学会発表] 急性骨髄性白血病(AML)に対する順化NK細胞輸注(NK-DLI)の経験2010

    • 著者名/発表者名
      岡本康裕, 他
    • 学会等名
      日本小児血液学会総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-12-18
  • [学会発表] 小児血液腫瘍患者のDICに対するトロンボモジュリン製剤の安全性と効果に関する検討2010

    • 著者名/発表者名
      岡本康裕, 他
    • 学会等名
      日本小児血液学会総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-12-18

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公開日: 2012-07-19  

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