研究課題/領域番号 |
22591164
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
岡本 康裕 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30398002)
|
研究分担者 |
河野 嘉文 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20260680)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | IL-8 / G-CSF / endothelial cell / TLR / mobilization |
研究概要 |
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与時に、好中球と血管内皮の相互作用によってインターロイキン-8(IL-8)が産生される機序を解明するために、G-CSFで刺激した正常好中球と共培養した血管内皮細胞(HUVEC)を用いて、mRNAの発現のパタンからIL-8産生に関与する遺伝子の候補を前年度までに抽出した。G-CSF刺激によって、あるいは好中球との共培養によって、これらの遺伝子のmRNAの発現が増加することをreal time-PCRで、蛋白が細胞表面に発現することをFACSで確認した。 今年度は、これらの遺伝子のうち、TLRに注目した。共培養を行う時に、中和抗体を用いてTLR2をブロックすると、HUVECからのIL-8の産生が50%に減少することがわかった。さらに、TLRのシグナル伝達経路を阻害するペプチドを用いて共培養すると、やはりIL-8の産生は35%に減少した。TLR2の経路を遮断することでIL-8の産生が完全になくなるわけではないので、好中球と血管内皮の相互作用によってIL-8が産生される機序には、TLR2以外の分子も関与していることが示唆される。 TLR2の遺伝子多型がが、IL-8産生、ひいてはG-CSFによる末梢血への幹細胞の動員に及ぼす影響については、今後の検討を要する。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|